上井草便り

コーチ卒業
 20日の追い出し試合。女子マネージャら裏方スタッフが次々とインゴールに飛び込む恒例の儀式のトリを飾ったのは今田圭太コーチでした。今田コーチが自陣でボールを持つと、襲い掛かる1年生部員を片っ端から豊田将万主将ら4年生がスイープして走るコースを開けてくれ、最後は豊田主将に背中を押されながらインゴールへ。

 「今年の代のヤツらはすごい優しくて、最後のアレ(トライの演出)なんかも嬉しかったですね。あと”荒ぶる文集”(優勝記念として部内で製作される4年生の文集)にも僕のコーナーを作ってくれたりとか…」(今田圭太コーチ)

 今田コーチは今年でコーチ4年目。最初の年はコルツ(Eチーム以下)コーチ、2年目はジュニア(C、Dチーム)コーチ、3・4年目はシニア(A、Bチーム)コーチとまさに豊田組の成長とともに過ごした4年間でした。

 「豊田とかは勿論能力あったんですけど、長尾とか丹下とか清水とか無名でも実力あるというか才能あるヤツが例年になく多かった」

 と豊田組の最初の印象を懐かしげに振り返ります。清宮時代と中竹時代の両方を見てきた数少ないコーチ、「(両監督の)違いは皆さんが感じてるところと一緒だと思う」としながらも似ている部分もすごくあると話します。

 「清宮さんは芯がしっかりしてて、人の意見に左右されず、自分の意見を貫き通して、いい意見があれば採用する。中竹さんは一見、そうは見えないんですけど、アプローチが違うだけで同じ。『(意見を)言って欲しい』と言っておきながら、”違うな”と思ったことは聞いてない(笑)。監督として必要な資質は周りに流されないことだと感じた。」

 そんな今田コーチ、早稲田での4年間のコーチ経験を生かして、今春トップリーグ・近鉄ライナーズにコーチとして入団します。これから指導する相手は学生と異なり、人生経験、競技経験ともに豊富な選手ばかり。

 「清宮さんと中竹さんの両方のラグビーを知れたというのは大きいかなと。年上も、日本代表クラスもいますんで、不安はありますけど、全く自信がないかと言われると決してそうではないし、楽しみです。」

 現役生活4年、コーチ生活4年。ワセダで培ったプライドをチラリと覗かせ、豊田組卒業の春、教え子とともに今田コーチも早稲田ラグビーを卒業します。【鳥越裕貴】

追い出し試合。豊田主将らの後押しを受けてラストトライを上げる今田圭太コーチ。「中竹監督は今までの人生の中で一番影響を受けた人」

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