上井草便り

最後の最後まで。
 7日のタマリバ戦。SH榎本光祐選手の故障により、試合前々日(5日)夜に急遽メンバー入りとなったのが4年生SH清水智文選手でした。

 「昔、先輩達から言われた『最後の最後まで何が起こるかわからないから絶対あきらめるな』という言葉だけを頼りにしてきた。本当にあきらめなくてよかった」(清水選手)

 人一倍アカクロへの強い思いを抱く清水選手にとってこの1年はBチームの側から常に勝負をしてきた1年でした。大学選手権決勝のメンバーが1月早々に決まった後も決勝前々日の練習までアカクロの一点だけを見据え、その夢が叶わなかった夜は「悔しくて寝れなかった」(同選手)と振り返ります。

 そして、”荒ぶる”を勝ち取った国立のピッチの上、前田隆介コーチ、中竹竜二監督から声をかけられます。

 「最後の最後まであきらめてなかった。よくあきらめないで勝負してくれた」ー

 いつの時代もワセダの強さはアカクロを着られない部員の思いの強さであることを皆が知っています。

 タマリバ戦、後半29分から交替出場で入ると、36分には、タマリバゴール前スクラムで「ジャッカルを狙おうとしたら、そのボールがこぼれて…」(同選手)とインゴールでボールを抱え込むように抑えて公式戦トライ。

 最後の最後まであきらめずに勝負してきた清水選手に、ラグビーの神様からささやかなご褒美が届けられました。【鳥越裕貴】

後半36分、インゴールにこぼれたボールに飛び込みトライをあげるSH清水智文選手

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