217.9km
〜熱走の刻〜
―7区と言われたのは前日
はい、前日の刺激が終わった後です。往路の結果次第で、と相楽さん(豊=平15人卒)から言われました。
―7区の下見は
4区はしていました。僕はもともと4区の予定で、三田(裕介=スポ1)が7区だったので。
―それは発熱で変わってしまった
そうですね。僕はもともと出るつもりではなかったというか、入らないと思いながら練習していたので、入ると分かった時は、気持ちの面で本当に集中しましたね。
―その中での区間2位は評価できるのでは
僕の中で区間2位というのは、正直、全然うれしいとも何とも思えませんでした。失速したレースでしたし、あの区間はいい選手がいなかったわけではないんですけれど全体的にタイムが悪かったので、僕がたまたまその中にいただけで。力としては、もっとタイム差を付けなければいけなかった。区間2位ということに対しては、本当、感想がないというか、何もないですね。僕の中で、区間2位だろうが20位だろうが、あの走りはどちらでもあまり変わらないですね。「区間2位で良かったね」と言われると、逆にあの走りで区間2位が付いてしまっていいのかと。区間賞じゃなくて良かったなと思います。あれで区間賞だったら恥ずかしかったです。
―発熱というのは関カレ前のものと一緒
全く一緒です。でも、精神面も含めて実力だったと思うので。僕が結果を出せなかったり、上に行けないというのはその辺りが理由だと思います。まだ僕は全く強くないので、自分自身を理解して、これからやっていきたいと思います。
―克服法もまだ分かっていない
そうですね。自分自身としてはあまり追い込んでいないつもりだったんですけれど、まだ追い込んでしまっていたのかもしれないです。まだ自分をコントロールできない弱さがあると思います。その点、三田や矢澤(曜=教1)は自己管理能力が高いので、見習っていきたいです。
―熱が出る前は順調でしたか
非常に順調にいっていて、自信はあったんですけれど、どうにもできなくて。感染的な風邪だったら手洗いやうがいで防げるので問題ないと思うんですけれど、これは僕自身の中での問題だと思うので。これはちょっと…きついです。
―これからも試合前になるんじゃないかという怖さは
あまり考えないようにやっていきます。今年は練習で絶対頑張らないと決めたので。とりあえずは何も考えずに、気楽にやっていきたいです。
―前半から飛ばしていたのは指示ですか
僕としてはガンガン行っているという感覚はなくて、普通にゆとりを持っていたので、本来の走りだったと思います。僕は20キロ以上を走るのは初めてだったんですけれど、案の定、体力がもたなかったなと。
―どの辺りできつくなってきましたか
8キロくらいですね。しんどくなるのは分かっていたので、そこからが僕の中での粘りどころだと思っていたので。正直、ラストの方は記憶に残っていないです。しんどかったですね。
―よくペースが落ちずに
僕の中の感覚だと3分20秒くらいかかっている感じだったんですけれど、実際はそんなにかかっていなかったので、熱を出す前にしっかり練習できていたのが良かったのかなとは思いますね。
―後ろの東洋大は意識していましたか
いえ、そんなに意識することなく、与えられた21.3キロでいかに自分の力を出すかということだけを考えていました。結果的に詰まってしまいましたけれど、僕としては、自分の走りをすることだけを考えていました。
―6区加藤創大選手(スポ3)の走りはどう見ていましたか
周囲の予想とは違っていたと思うんですけれど、僕が7区で、次の走者がもっと力のある選手だったら加藤さんも余裕を持って走れたと思うんですけれど、そうではなくて自分で広げないとという思いがあったから、ああなってしまったと思うので。加藤さんは本当に頑張ってくれたので、僕は僕の任された区間を考えて、どんな流れでも力を出そうと思っていました。
―8区に何秒差で渡したいというのは
最低でも差を広げたかったんですけれど、でも、あの時点のあの状態では、後悔はないというか、いっぱいいっぱいでした。
―八木選手はスピードランナーのイメージがありますが、長い距離への対応は
みんなと比べて長い距離の練習ができているわけではないですし、まだ足ができていないので、大学の環境にうまく合わせて、長い距離を走れる練習も入れていかないといけないと思っています。僕の特性を生かそうと考えるのではなくて、生かしたところで結局通用するわけではなくて、通用しないからこうなっているので。スピードは落ちるとは思わないので、そこは後で磨きをかけたらいいと思いますし、補わなければいけない点をしっかりと補って、とりあえず長い距離の足作りをしていきたいですね。
―でもよくその中で箱根は
正直、走り切れるかなという不安はありましたね。普通の状態で臨んでも、20キロ、というより10キロ以上のレースというのは初めてでしたし、プラス発熱をしてしまっているので、正直不安はあったんですけれど、その中でも走り切れたことによってある程度20キロ以上のレースというのが分かったので、この経験を今後に生かして、プラスになるような結果を出していきたいと思います。
―高校時代と環境は違いますか
違いますね。でも、環境によって左右されるような選手だったら一流にはなれないので。竹澤さんも厳しいところから来ているので、この1年間竹澤さん(健介主将=スポ4)と一緒にやれたのは良かったです。少しでも竹澤さんに近づけるように頑張りたいです。
―練習は竹澤選手と同じくらいできているとお聞きしますが
いえ、竹澤さんがうまく引っ張っていって下さっているだけです。竹澤さんに勝ったという表現が使われたりすることがあると思うんですけれど、それは全然違って、竹澤さんが僕を引き上げるために引っ張ってくれていただけで、竹澤さんとは全然力は違いますし、全て竹澤さんが上なので。練習では2番手という表現もされていますけれど、そういうのではなくて、僕が勝手にがっついているだけです。
―箱根前の集中練習ではゆとりは持てていなかった
持っているつもりではあったんですけれど、必然的にビルドアップでラスト5キロフリーとかになってしまうと、選考になるので、全力でやってしまっていて。タイム的にも状態は非常に良かったんですけど、それを本番で出せないのが僕の今の実力なので、まだまだということです。そこで勝とうが、本番で出せなかったら意味はないので。力があればゆとりを持ってもあえて行けると思うんですけれど、力がないのでがっついてしまっているんだと思います。本当の意味での力を付けたいです。
―お話を聞いていると、競技に対してストイックなのが伝わってきます
そうでもないです。悪く言うと、先のことを考えずにやってしまっているというのもあるので。自分で自分の体を把握しながら体調に合わせてやらないと、いつまで経っても続くと思うので。そういう意味では、自分の体に対して適当すぎるのかなと思います。ストイックならもっと自分の体を理解しようとすると思うんですけれど。あとは僕と気持ちと体がうまく連動するかというところです。
―今課題としていることはそこですか
とりあえずはのんびりするということです。ゆっくり、ゆとりを持ってのんびりのんびり。
―トラックシーズン中、レース後に足にまめができたとおっしゃっていましたが、今回は大丈夫ですか
できてしまいました。血まめができていて、結構色が変わってしまっています。まめができるということは多分、フォームが悪いということだと思うので、改善しなければいけない点はまだまだあります。