箱根駅伝2009
レース展望
2009年1月2、3日に行われる箱根駅伝の各校区間エントリーが12月29日に発表された。
今大会1区を任されたのは、矢澤曜(教1)。11月の全日本大学駅伝でも1区を務め区間5位と健闘、また上尾ハーフでも63分台でチーム内1番の好走を見せた成長率No.1のルーキーである。今大会の1区は29分台の選手が多くエントリーしており、昨年度同様スローペースでのレースが予想されるため、集団の中で勝負時を見極め、ラストスパートで先頭に離されない事が重要になるだろう。またエース区間の2区を務めるのは尾崎貴宏(教3)。外国人留学生2人を含む各校エースが集う区間だが、今年度関東インカレのハーフマラソンで3位入賞、また63分台前半の自己ベストを持つ尾崎であれば、十分に勝負ができる。平常心でスタートラインに立つことができれば、持ち味の後半の粘り強さで10キロ以降の2つの上り坂をしっかりと走りきる事ができるだろう。
北京五輪後、故障が続いている主将の竹澤健介(スポ4)は、エース区間を回避し昨年同様つなぎの3区に登場する。足の状態は心配であるが、全日本大学駅伝では疲労骨折を抱えながらも区間賞を獲得しており、今大会でも「繋ぎ」以上の走りでチームの順位を押し上げてくれるだろう。また竹澤から襷を受け取る4区は三田裕介(スポ1)が選ばれた。10区間中最短のスピード区間であるが、出雲・全日本でも安定した走りでチームに貢献し、上尾ハーフで長い距離も経験済みの三田であれば、区間上位での走りを期待できる。竹澤の作った勢いを更に増す走りで山上りに繋いでもらいたい。そして山上りの5区は三輪真之(人4)が務める。出雲、全日本を回避し山上りに向け練習を積んできた三輪。東洋大がスーパールーキーの柏原を5区で起用しており後ろから追走される事が予想されるが、堅実な走りで往路をまとめてもらいたい。
往路のポイントは1年生2人だろう。1区の矢澤にはしっかりと上位につけ良い流れを作る事、また4区の三田には3区・竹澤の作った勢いを加速させ山上り、また復路へと繋ぐ事が期待される。箱根駅伝独特の緊張感に飲み込まれる事なく、いつも通りの走りができれば問題はない。
復路のスタート6区山下りは、3年連続で加藤創大(スポ3)が務める。昨年度区間賞を獲得している加藤は今大会でも区間上位の走りが期待でき、往路の流れを加速、もしくは巻き返す事ができるだろう。7区には蘆塚泰(商4)、8区には猪俣英希(スポ2)が選ばれているが、ロードの走りに定評のある朝日嗣也(教4)、昨年度4区を務めた中島賢士(スポ2)、またルーキーの八木勇樹(スポ1)もエントリー変更での起用が考えられる。復路のエース区間9区には昨年度2区を務めた高原聖典(人3)が選ばれた。8、9区はタフなコースが続く上、現在補欠となっている他校の有力選手たちが当日のエントリー変更で起用される可能性も高いため、総合優勝を目指す早稲田にとっては粘り所となるだろう。そしてアンカー10区は三戸格(政経4)。全日本では駒澤大に首位の座を明け渡してしまった三戸だが、今大会ではそのリベンジを果たしてもらいたい。例年、復路では4年生の活躍が光っている。今大会でも、蘆塚、朝日、三戸など4年生の冷静かつ粘り強い走りに期待したい。
今年度は復路にもロードでの実績のある選手が多く残っており、例年以上の層の厚さを感じさせる早稲田であるが、最大のライバルである駒澤大も後半戦を得意としている。9、10区の負担が少しでも減るよう、復路の前半からしっかりと逃げる走り、又は追う走りで勝負をしていきたい所である。
主将でありエースの竹澤がエース区間を走る事ができないのは残念だが、実績のある尾崎・加藤・高原の3年生トリオや最後の箱根に懸ける4年生、また勢いのある1年生など、周りを固める戦力は例年以上に充実している。「いつも通り」ができなくなるのが箱根という舞台。しかしエントリー選手16人全員が万全の状態で当日を迎え、自分たちの実力をそのまま発揮する事さえできれば、自ずと結果はついてくるだろう。(ワセダウィルウィン)
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