【特集】勝負に駆ける 第4回 三田×八木×矢澤2
―ワセダに入ったきっかけは
◆八木 いろいろな監督と話をさせていただいて、世界で戦えるのではないかと思いました。あと、竹澤さん(健介主将=スポ4)と高2の都道府県駅伝のときにお会いして、話を聞いてついていこうと思えたので。
◆矢澤 最初からあこがれもあったんですけど、プラス最後に決めるきっかけになったのが、やっぱりこの2人と中山と3人の結果が出てからですね。こういう環境はやっぱり絶対ほかのところにはないので。
◆三田 最初は大学のことはあまり考えてなかったんですけど、竹澤さんが雑誌などに載るようになってからどんどん大きくなっていきましたね。この選手と一緒に走りたいと思いましたし、このユニホームを着て走りたいと思いました。
―八木選手は渡辺康幸監督(平8人卒)や相楽豊コーチ(平15人卒)によく言われるアドバイスはありますか
◆矢澤 落ち着けとかじゃない(笑)?
◆三田 飛び出すなとか、抑えろとか(笑)。
―八木選手は、春は練習で設定タイムより速く走ってよく注意を受けていたという話を聞きました。あとは落ち着きが…
◆八木 落ち着きはないです(笑)。抑えろとか言われても気がついたら飛び出ているのでしょうがないんですけど。でもこれからは本当に抑えていきます。練習でやりすぎても結果は出ないということを学習したので。っていうか出します。箱根で出します。
◆矢澤 僕は1年なんだから、ってよく言われますね。何でも1年だからって。思い切りやれもそうですし、1年だから焦るなとか。
◆三田 僕も矢澤の言ったとおりですね。あと、監督もコーチもすごく優しいというか自分がリラックスできるんですよ。「大丈夫、大丈夫」って監督に言われると本当に大丈夫な気がしてきます。
―駅伝シーズンについてお聞きします。初の大学駅伝となった出雲はどんな大会でしたか
◆八木 1区という流れをつくる重要な区間を任されましたが全然力を発揮できませんでした。それは一番やってはいけないことなので、これからしないためにいろいろ考えました。要は気持ちの問題だと思います。自分の力を把握して、高望みをしないで今の力を出すことが大事だと思います。
―出雲後悩んでいそうでしたが、今は大丈夫ですか
◆八木 そうですね。大丈夫だと思います。
◆矢澤 すごかったですよ、毎日毎日(笑)。明るい振りとかしているんですけど実際こんな(下を向く)で。僕も出雲は2区という流れをつくる区間を任されたのに良くない結果だったので、本当に次に生かさなくてはいけない試合でした。
◆三田 僕は二人に比べて力がないぶん、そんなにプレッシャーにのかからない区間で…
◆八木 またまた(笑)。
◆三田 実際そうなんですよ。
◆矢澤 4区ってエース区間じゃん。
◆三田 調子が良かったぶんあまり良くなかったかなと思うんですけど、流れがある中での駅伝なので、どういうときでも力を出せるようにしたいです。
―出雲の1週間後に行われた早大競技会の1万メートルで、矢澤選手は1位でした。それ以降も活躍が続いていますが競技会の影響はありますか
◆矢澤 競技会というか出雲があったからですね。競技会のときは、結構自分が先頭を走ることが多かったんですけど、冷静に自分の走りを見ながら走ることができるようになったので調子が上がったんじゃないかなと思います。
―三田選手はいかがでしたか
◆三田 調子良かったと思ったんですけど体が全然動かなくなって駄目な感じになって、それがあったから次の試合につながったのかなと思います。
◆八木 僕は調子が良くなかったので出ないという形になりました。
―全日本大学駅伝は1区・矢澤選手、3区・八木選手、4区・三田選手でした。振り返っていかがですか
◆八木 あのいい流れできたら失敗するわけにはいかなかったので、順位を落とすことだけは絶対に駄目だと思いました。でも前に東洋がいたということもあって駒沢だけを意識して後ろについていくんじゃなく、前を追う姿勢を見せないといけない。なので駒沢に引っ張ってもらうことなく僕が引っ張っていけたので良かったです。最終的にそんなに縮まらなかったですけど、最後は駒沢を離して三田に渡せて、そういう数秒の差が駅伝は大事なのでその点では最低限仕事ができたと思います。あの状態であのタイムで走れたら、まあ箱根はっていう。先が見えてきたという面でいい大会でした。
◆矢澤 1区という大きな役目を与えてもらって、出雲で失敗したぶんをちゃんと返さないといけないと思っていました。区間が発表される前に1区をやらせるかもしれないってことは聞いていたので、自分の中で整理して挑めました。
◆三田 出雲のときは全てが前日の発表だったんですよ。でも全日本はある程度前から1年生3人ここになるぞって言われていたので、心の中では準備できていました。当日は矢澤、竹澤さん、八木といい流れできていたのでその流れに乗って自分の力を出すことができました。
―1年生が重要な区間を任されて流れをつくりましたよね
◆八木 1年生というか、走るからには学年は関係ないですし、結果を求めるのは当たり前なので。1年生なんだからっていう考えを持っていたら箱根では優勝できないと思うので1年生で流れをつくれて良かったとかじゃなくて、それは当たり前だと思って箱根に臨んでいくだけだと思います。
◆三田 走り始めたら1年生とか関係ないよな。
―全日本の2週間後に行われた上尾ハーフマラソンについてはいかがでしたか
◆矢澤 箱根の前に20キロを一回走れるということで、20キロに挑戦したかったです。とりあえず20キロ走れたということは自信になっています。上尾がタイムの出やすいコースというのもあると思うんですけど、いいタイムだと思っています。大学入ってからずっと練習を積んでこれて、夏合宿のあとは疲れがあったりもしたんですけど、1か月経って練習してきたことが力になってきたのだと思います。
◆三田 僕も調子良くていけるかなと思ったんですけど。走る前はどれだけいけるか楽しみだったんですが、やっぱり距離に対する部分というか。15キロ過ぎに突然足が動かないという状況に陥りまして。でも今から集中練習でしっかり距離を踏むので、箱根に向けて反省材料が見つかったという意味でとてもいい大会だったと思います。
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