上井草便り

ALL FOR ONE
 13日、Jr選手権制覇を決めた早稲田Bチーム。セカンドジャージをまとった22人の中にこの1年間Bチームをキャプテンとしてまとめてきた小塩康祐選手の姿はありませんでした。
 「勿論アカクロでAで出ることが一番なんですが、1年の時にみたカントーとのジュニア決勝が本当に僕の中で一番印象に残る試合。ああいう試合を4年の時にやりたいと思ってた。」(小塩選手)…という誰よりも待ち焦がれた夢舞台を目前にしてのまさかのメンバー落ちは「辛かった」(同選手)の一言でした。

”けど…”

 「同期の皆がすごい支えてくれて、心配してくれて…。先輩も電話してきてくれた。1年のとき4年の松井(暢彦)さんは電話でただ一言『やれ』って(笑)。もう『わかりました』と答えるしかなかった(笑)。本当に周りに助けられたんで逆に感謝してる。」と気持ちを切り換えると試合当日、アップスペースには小塩選手の姿がありました。出場する仲間に涙ながらに送った言葉は「オレは出れないけどスタンドからタックルもするし、スクラムも押すからお前らは前だけ向いて勝ってこい!」

 4年生を中心に気持ちもプレーも前に出続けて掴んだ勝利に試合後、この日ゲームキャプテンを務めたHO塚原一喜選手は「小塩のおかげ。(キャプテンを務めて改めて)小塩の力が偉大だと分かった。」と振り返ります。他の4年生も「(試合が終って)みんなから色々言ってもらえたが、小塩に『ありがとう』って言ってもらえたのが一番嬉しかった」(SH清水智文選手)、「替わって出るメンバーから”小塩のために”という気持ちが伝わってきた」(豊田将万主将)と皆、口を揃えます。

 表彰式が終わり、ブレザー姿の小塩選手が記念撮影の輪に入っていくと、ごく自然に仲間に促されてセンターポジションに。皆、この優勝が誰の力により成し遂げられたかを知っています。早稲田Bチーム、又の名を「小塩組」ー。
【鳥越裕貴】

「優勝したかったんで何もできなかったのは残念ですけど本当嬉しかったです!」(中央が小塩康祐選手)

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