上井草便り

4年力
 早明戦の敗戦から1週間、13日ジュニア選手権(各大学のBチーム同士の公式戦)決勝を迎えた早稲田Bチームが、この一戦に寄せた思いは特別なものでした。「明治に負けた次の週、ワセダのチーム全体の流れからも死んでも負けられない」とこの日ゲームキャプテンを務めたHO塚原一喜選手が話せば、「正直、今まで誰かのためにラグビーをする…という事をしてこなかった…。今日は”ワセダの為に”プライドかけてやろうと」(SH清水智文選手)「火曜日練習した時に豊田や岳人(長尾)とか一番体を張っているヤツが悩んでた。こいつらだけに苦労させたらダメだ…こいつらの為に頑張ろうと。今日は勝って勇気を与える試合がしたかった」(HO安福宜孝選手)と4年生部員は皆、”ワセダの為に”という思いを持っての出陣となりました。

 試合は前半16分から4連続トライを奪い、前半を24-3とリードして折り返したものの後半、慶応の怒涛の反撃に遭って一時は4点差まで詰め寄られる展開に。下級生の多いBチームの心が揺らぎかけたところを落ち着かせたのはやはり4年生でした。
「(ゲームキャプテンの自分が)うろたえたり、オロオロしたらダメだと思っていた。ドンと構えて行こうと…」(HO塚原一喜選手)「(下を向かずに)前を向いて明るくやろうと先頭に立って言った。そしたら井口とかも”声出していきましょう”と反応してくれて、みんな盛り上がってくれた。」(SH清水智文選手)…苦しい展開にももう一度気持ちを立て直して、後半26分に価値あるダメ押しトライを奪い、慶応を突き放すとそのままノーサイドの笛。

 スタンドで見守った豊田将万主将も「前に出るディフェンス、カントーに向けて僕らがやらなければならないラグビーをBが体現してくれたんでいい刺激というか勇気をもらいました。今日ジュニアが見せた以上に勇気を与えるラグビーを(今度は)Aチームがやるだけです!」連覇を達成したBチームは疲れを癒す時間もないまま、翌日曜日は雨の中、Aチームにあわせてガチンコで2時間みっちり練習…最後まで豊田組を支え続けます。【鳥越裕貴】

前半31分、チーム3つめのトライをあげるLO岩井哲史。慶應を突き放しにかかる

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